フィンランドの街角に「日本食堂」

3人の女性と人びとのふれあい

原作・群ようこ 監督・荻上直子 

「かもめ食堂」

 異国で人生を見直すことにした三人の日本女性と、人々とのふれあいをえがいた作品です。
 北欧フィンランドの首都ヘルシンキである夏の日、「かもめ食堂」という小さな食堂がオープンしました。店主はサチエ(小林聡美)。メーンはおむすび。ほかには塩じゃけ、しょうが焼き、とんかつ。日本の定食屋さんと同じメニューです。
 日本人女性が一人で開く店を興味本位でのぞきにくる人はいますが、客が1人も来ない日が続きます。そのうち、街で知り合った観光客のミドリ(片桐はいり)が手伝うようになり、同じく旅行中のマサコ(もたいまさこ)も居ついてしまうことに。常連が増えるにしたがい、3人も充実感を味わいますが……。
 画面に流れるゆったりとした時間や、ほのぼのとした人間関係が心地よく、「元気をもらった」と感じられる映画です。原作は群ようこ。この映画のために書き下ろしました。
 3月11日から、全国で公開されます。

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