すばらしい眺望、変化に富んだ山道


「如意ヶ岳」(大文字山)

 
比叡山へ、山科へ、南禅寺へコースどりも楽しい


 大文字山(如意ヶ岳)は、五山の送り火で知られていますが、手軽に登れるハイキングコースでも人気のある山です。土曜日・日曜日になると関西一円からハイカーが訪れます。山頂近くの「大」の字の火床からは京都市外が一望できる名所です。
 東山36峰の縦走コースの通過点でもあり、晩秋には宝ヶ池を出発し比叡山から伏見稲荷までランニングレースも行われます。
 銀閣寺道から銀閣寺の左を抜け裏手に回り大文字を目指すコースが一般的。近所の人たちが朝の散歩に利用するだけあってか、道はしっかりしています。
 コジイやアラカシなど常緑広葉樹林の社寺林、コナラやアベマキなど落葉広葉樹林の林、尾根付近ではアカマツも見られ、多彩な木々を楽しめます。
 千人塚、長い石段を経て頂上に近づくとササ原が広がり視界が広がります。ここが「大」の字の火床。「大」の天辺で休憩、ここからの京都市外地の眺めはすばらしい。「あそこが鷹ヶ峰」とか、「あっ、京大のキャンパスや」とか、確認するのも楽しい。
 散歩道に利用している近所の人たちはここから下に向かって右に降りる。ハイキングを楽しむには山頂を目指し、山科の方向に向かうコースもあれば、比叡山に向かうコースもあり、楽しみ方を選べます。
 山科のコースをとると、尾根道を楽しめ南禅寺に降りたり、山科の疎水方向に下りたり、豊富なコースがあります。ポピュラーなのは南禅寺に降り哲学の道から銀閣寺に戻るコース。
 山頂まで約1時間、ランニングのトレーニングコースにもなります。身近にあって山を楽しめるコースです。