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ひまわり2005年5月18日号

府職労女性部タペストリー
憲法を守る運動で世界と連帯
平和の思いを込めた各支部からのタペストリー
2005・3・8〜10・17 「世界女性行進」
平和と女性の運動の新しい歴史を!
 *05年版タペストリー
 今、各支部からステキな作品が寄せられています。これらをつないで「憲法9条にノーベル平和賞を」タペストリーとして完成し、さまざまな形でみなさんにお披露目していきます。
 
*韓国の女性へのメッセージ
 女性行進は日本から韓国へつながっていきます。連帯キルトとともに、韓国の女性に伝えたいことを書く一人ひとりの「メッセージカード」をとりくみます。
 
*憲法を守る運動で世界と連帯
11名の各界で活躍中の女性から「05年世界女性行進日本連絡会」が呼びかけられ、活動を開始しています。
 スローガンは、
 ☆被爆60年、いま核兵器廃絶を
 ☆平和憲法を守り、戦争のない世界を 
 ☆命が大切にされ、男女が平等で、
        安心してくらせる社会に。
 このスローガンにそって、憲法集会や核不拡散条約再検討会議ニューヨーク行動、各地と日本の母親大会、核兵器なくそう女性のつどいなどに参加、呼応し、職場から世界に目を向け運動に参加します。

 
「世界の女性と連帯」は、
         女性部の伝統


 女性部は、結成当初から世界に目を向け、世界の女性たちと連帯し、成長してきました。
 1964年には「婦人労働者の緒問題に関する第2回国際労組会議」に初代書記長の吉村(西垣昭子さん、2年後の「アジア・アフリカ労組会議日本準備会婦人訪中代表団」に川端喜代さん、核兵器廃絶を訴えニューヨークへ伊藤啓子さん送るなど世界の運動とつながってきました。

「Oh!プリティ!」姉さま人形のしおり
 95年北京の世界女性会議には山際和代さん(当時、京都自治労連女性部長)を送りました。小集会をしながら手づくりの姉さま人形をつけた英文メッセージのしおりを託しました。
 核廃絶の署名のお返しに世界の女性に手渡し、「ノーモア広島、長崎」を訴えました。
 
「連帯キルト」へつながったパッチワーク
 2000年ニューヨーク、ワシントンで開催された女性行進には西垣伸子さん(当時、女性部常任委員)を送りました。北桑田支部は北山杉、丹後支部はちりめんの着物、農林支部は野菜等々、支部ごとにメッセージを込めたパターンをつなぎ合わせすてきなパッチワークができあがりました。書記局の村上ふじ枝さんに筆舌に尽くせないほどの力を貸してもらってできたものです。
 このパッチワークは2000年女性行進に参加した世界の女性たちの間で大評判になり、たくさんの人々と写真に収まり、05年世界女性行進に「連帯キルト」をつなぐイメージのもとになったと言われています。


「男女平等」30年のあゆみ
 国際婦人年からの30年、世界と日本の女性たちの運動で「明白な差別は許されない」「差別是正の法整備はせざるを得ない」状況がつくられ、「野村證券や住友電工訴訟」で大阪高裁は「すべての女性が社会発展の成果享受の権利を有する」ことを示しました。
 一方、日本の人間開発指数(HDI)は175か国中9位であるのに、ジェンダー・エンパワーメント指数(GEM)は78か国中38位にとどまっています。
 所得は男性の67%(パート含めると51%)。管理職9%。国会議員(衆院)7%、134位と先進国中最下位。選挙の度ごとに女性が減少するなど世界の流れに逆行しています。
 03年8月には国連から「勧告」が出され、「9年前の前回審査から進展なし」と政府の政治的意思の欠如をきびしく指摘されています。

平和 9条 核廃絶 日本の評価
 憲法9条を持ち、核兵器廃絶運動の先頭に立つ国として、日本は高く評価されていましたが、イラクへの自衛隊派兵、憲法改悪へのうごきなど、日本への危機感が強まっています。

日本で、世界で画策 バックラッシュ
「男女平等」への自治体の条例化のうごきの中でバックラッシュが強まりました。
 「男女平等」を故意にゆがめ、「ジェンダー・フリーや男女共同参画は男女の違いをなくし、伝統文化を否定し、日本の家族を破壊する」などと攻撃し、憲法24条「婚姻・家族における個人の尊厳と両性の平等」の見直しまで狙っています。
 バックラッシュのうごきは統一教会や新しい歴史教科書をつくる会などの組織的な攻撃で、この方向は「戦争する国」への道につながっています。
 バックラッシュは世界的な流れで、アメリカのブッシュ政権のよりどころとなっているといわれています。