第21回府職労自治研集会

魅力いっぱいの企画、全体会・分科会

全体会・7月9日10時〜 京都社会福祉会館

 第21回府職労自治研集会が間近かに迫りました。自治研推進委員会事務局長に集会の魅力を聞きました。

    
小森陽一さん(九条の会事務局長・東大教授が講演

 今回の自治研集会の魅力の1つは、記念講演に「九条の会」事務局長の小森陽一さん(東京大学教授・国文学者)がかけつけ、「憲法・有事法制と地方自治」と題しお話することです。
 ご存知のように「九条の会」は昨年6月、ノーベル賞作家の大江健三郎さん、井上ひさしさん、梅原猛さんなど著名な9人の方が「日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、『改憲』のくわだてを阻むために、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めよう」と呼びかけました。この呼びかけに応え今では全国で1千7百を超える「九条の会」ができています。小森さんはその事務局長として「会」のとりまとめを行うとともに、自らも日本全国を駆け回る活躍をされています。
 自治体労働者として憲法問題をどう考えたらよいか、示唆に富むお話が聞けると確信しています。

    
きめの細かい分科会

 もう1つの魅力は、きめ細かな分科会の設定です。仕事の分野を中心に10の分科会を用意しました。例えば、昨年は「福祉、保健、医療」で1つ、「商工、農林、土木」で1つの分科会のため、分野が広く時間の関係もありなかなか議論が深まらないとの意見がありました。今回はじっくり深めていただけると思います。
 また、合併がすすむ中で「市町村に対する京都府の支援のあり方を考える」分科会や昨年の一連の災害から京都府として何を教訓とするのかを考える分科会も設けました。

 さらに、助言者も、京都自治体問題研究所がすすめている「京都府政研究会」の研究者を中心に引き受けていただくことができました。他の組合や団体の方など府民の皆さんもレポートなどを持ち寄って参加してくださいます。
 今回21回目を迎える府職労自治研集会は、1972年にはじまりました。その目的は、「府民の生活と営業を守るため、仕事を府民の目線で見直しそのあり方を考える」ということです。そのために、職場自治研や地域自治研などを日常的に積み上げる活動を重視してきました。「忙しくてじっくり仕事のことが考えられない」という現状がある中だからこそ、今後とも大事にしたい活動だと思います。

 今回の自治研集会は、そのような活動の出発点でもあります。ぜひ、1人でも多くの組合員の皆さんが参加され、小森さんのお話をきくとともに府政のあり方についてともに考える場としていきましょう。
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