製造業・マスコミが好調

春闘共闘が賃上げ状況を3月24日に集計

 全労連と純中立組合でつくる国民春闘共闘は3月24日、各単産の第1次回答を中心とする第2回目の報告内容を集計しました。196組合の単純平均は5814円で1・93%。前年同期(05年3月17日付)比で443円のプラスとなっています。
 報告のあった18単産部会のうち、11単産が前年比プラス。組合数では104組合が前年実績以上を確保しています。JMIUの46組合で前年比478円増、出版労連の23組合で1182円増、建交労・運輸の13組合で333円増です。
(写真は3.16円山集会)
 一方、商業・サービス分野では消費不況による業績不振などを理由に「ベアゼロ」などの不当回答も相次いでいます。生協労連の15組合はマイナス558円となり、診療報酬引き下げの影響を受けている日本医労連でも17組合がマイナス292円と、前年回答を下回っています。
 春闘共闘は「賃上げ額を前年同期比でみると、産業別にも産業内でもプラスとマイナスの二極化の様相を呈しているのが特徴」と分析しています。
 パート・アルバイト賃金の引き上げ集計では、生協労連など5単産の44組合の平均で、時給6・8円のアップ。パート時給では5円、10円の引き上げが多く、技術職や専門職では40円、50円増もみられるという。生協労連のなかには、「定昇のみ」「マイナス」という厳しい回答もあります。

目次へ