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2017年12月27日

相次ぐ落下事故に怒り沸騰
私たちの空を返せ

沖縄レポート

  「沖縄には雪は降らないが、米軍からありとあらゆるものが降ってくる」という、笑えないジョークがある。昨年暮れ、辺野古新基地建設工事が始まりつつあった名護市東海岸に米軍輸送機オスプレイが落ちる大事件があった。それからちょうど1年たつ12月13日、また重大な事故が起きた。

▼落下・墜落は年中行事

 普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校のグラウンドに、米海兵隊の大型輸送ヘリコプターCH53Eの窓が落下したのである。重さ7・7キロ。約60人の児童が体育の授業中で、一番近かった児童は落下地点から10メートルのところにいた。はじかれた小石が腕に当たった児童が軽い打撲症を負った。
 その6日前には普天間飛行場周辺の保育園の屋根に筒状のプラスチック部品が落下する事故があったばかり。子どもの命にかかわる事態の続発に県民の怒りは増すばかりだ。

 住民地域に物が落ちる事故は年中行事で、最近もタイヤや水筒などが落下している。パラシュート訓練で兵士が畑などに誤落下することも頻繁だ。ヘリの不時着も頻発している。10月には東村高江で同じCH53Eヘリが、不時着と同時に炎上するという衝撃的な事件もあった。

 さかのぼれば、2004年にCH53Dが沖縄国際大学に墜落した。1965年には、パラシュートで投下されたトレーラーの下敷きになって小学生が死亡する痛ましい事件があった。68年にはベトナム戦争で北爆に向かうB52爆撃機が嘉手納基地からの離陸直後に墜落し、大爆発した。

 最近NHKが、59年6月19日に核ミサイルが誤発射され那覇沖に落下した事件を明るみに出し、衝撃を与えた。同年6月30日には児童ら18人が亡くなった宮森小学校ジェット機墜落事故が起きている。沖縄の人々にとって恐怖は日常的に空から降ってくるのだ。

▼またしても沖縄ヘイト

 今回、米軍は、筒状物体の落下を所属機によるものではないと強弁し、窓落下事故では、発生からわずか6日後の19日に飛行再開を強行した。これを日本政府は直ちに容認した。翁長雄志沖縄県知事は同日、「米軍は事故が発生するたびに『安全が確認された』と一方的に飛行を再開し、事故を繰り返してきた」と強調して「全く信用できない」と批判し、日本政府の責任も指摘した。

 小学校グラウンドに落下した窓は沖縄県警が押収しているが、地位協定の制約で機体などの捜査ができない状態だ。

 さらに、許しがたいのは、被害者である保育園や学校、宜野湾市教育委員会に「自作自演」「やらせだ」「学校を移転しろ」など多数の中傷電話がかかっていることだ。

 基地が集中しているが故の事件・事故で沖縄の人々の命が脅かされていることが、あらためて全国に認識されたはずだ。しかし、その解決の展望が示されないままに、沖縄ヘイトの悪意が増殖する。「私たちの空を返せ」という沖縄の悲痛な願いを遮る何重もの壁に、これからもあらがい続けるしかない。 (連合通信) 
 
 

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