「スコットランドと沖縄」

落語作家・笑工房代表 小林康二

 スコットランドの「独立投票」は反対派に軍配が上がった。しかし賛成派も財政、福祉、税制など、自治権拡大を英政府に約束させる大きな成果を上げた。

 私はこの「投票」を琉球独立運動の視点から注目してきた。17世紀初頭まで琉球王国であった沖縄は、薩摩藩に侵略されて日本領土に組み込まれた。第二次世界大戦では唯一の国内決戦場と化し、45万県民の3分の1が犠牲になった。

 戦後も日本の1%に満たない土地に74%の米軍基地を押し付けられ、そこでは日米地位協定によって日本の法律は適用されず、基地外でも米軍関連事件や事故は日本政府が手出しできず、「米軍当局が米兵を統制、管理できない状態が戦後70年近く続き、数限りない事件や事故を起こしてきた」(松島泰勝著『琉球独立論』)。日本国民はこうした犠牲の上に平和をおう歌してきたが、これは国民のエゴであり差別である。

 復帰後42年の今も、自民党政府は県民の総意を無視してオスプレイ配備、辺野古埋め立て強行など、対米従属を続け、琉球の人たちには自らの命と安全を守る対米交渉権すらなく、独立の必要性・正当性はスコットランドの比ではない。

 昨年5月、県知識人は「沖縄問題の解決は独立しかない」と、琉球民族独立総合研究学会を設立した。

 スコットランドの自治権拡大は独立運動の中で前進した。沖縄のそれも独立運動を通じてこそ可能だ。

 11月の知事選は、来るべき琉球独立への礎となる歴史的選挙だ。今年後期高齢者の私だが、杖ををついてでも応援に行きたい。何かご用はございませんか?